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<説明・実習編>
キーボードから入力するには・・・
キーボードからのデータ入力の基本型を覚えることにしましょう。整数、実数の入力をパターンとして知っておけば、いろいろな用途に活用することができます。次のプログラムは、「キーボードから入力された数値データを、そのまま画面に出力するプログラム」です。
このプログラムを使って説明していきます。(自分で実際に作ること)
<scanf関数>
キーボードからの数値の入力にはscanf関数を使います。(scanfは、printfとちょうど逆の働きをする関数です。)これによって、キーボードから入力した数値を利用することが可能になります。(※キーボードから数値入力する場合、数値を入力後、必ず「リターン」キーを押す。「リターン」キーを押したことにより、データが認識される。)
<整数入力の変換文字列>
また、scanfで整数値を入力するには、%d
を使います。(これは整数出力の変換文字列と一緒です。)
これによって、入力したデータを10進数整数と見なして処理するということです。
<データ収納変数の指定>
上のプログラムでは、キーボードから入力したデータを変数aに収納(格納)するように指定しています。それが7行目の
の部分です。
ここで、aの前に&が付いていることに気付くと思います。
すでに学習したprintf関数では、8行目の
のように、&はありませんでした。しかし、それはscanf関数には通用しません。
なぜなら、scanf関数が「データの収納先は変数名ではなく、その変数の置かれているアドレスで指定しなければならない」という仕様になっているからです。それに合わせると&aという形になるのです。
しかし、初心者は細かい理屈は考えずに、「scanfで変数にデータ収納するときには、&を付ける必要があるのだ」ということを知ってくれれば、今のところ問題はありません。
<プログラムの流れ>
フローチャートは、次のようになります。新しい記号が出てきました。ここで確認しましょう。
キーボードからの整数の入力方法は分かったと思うので、次は実数値の入力方法を知りましょう。