次は、実数値をキーボードから入力する場合のプログラムの説明です。これは、3章で使った「半径から円の面積を計算するプログラム」に、半径の値をキーボードから入力できるようにしたものです。(一部改良もあり)
<変数の初期化>
5行目の変数宣言である、
はfloat型変数のpiを宣言し、同時にその値を3.14にしています。
これは機能としては、
float pi;
pi=3.14;とすることと同じことです。このように変数の値を最初から決めてしまうことを初期化といいます。
同じようにint型変数の初期化は、
のようにします。(int a;a=12;のようにしても構いません)
<実数入力の変換文字列>
scanfで実数を入力するには、%f
という変換文字列を使います。
これにより、入力されたデータを実数と見なして処理してくれます。
また、それ以外の記述は整数入力のときと一緒です。
<入力促進メッセージの出力>
数値入力をキーボードからするときには、入力促進メッセージ(「半径を入力してください」など)を出力した方が、使う側は迷わなくて済みます。入力促進メッセージを出力するには、
「scanfに先立ってprintfでメッセージを出力する」方法をとります。
たとえば、8〜9行目のように
とします。
<プログラムの流れ>
フローチャートは、次のようになります。新しい記号が出てきました。ここで確認しましょう。
今回は変数の値を入力できるようにするだけなので、説明はこれで終わりです。実際に、3章で作った標準体重と肥満度を求めるプログラムで、体重と身長をキーボードから入力できるように改良してみましょう。