まず、二次元配列を学ぶ前に、二次元配列の中に使われる多重ループを学びます。今までは1重のループ(繰り返し)についてだけ説明してきましたが、ループの中にまたループが入る「多重ループ」を作ることもできます。
特に、for文は次のように多重ループにすることができます。
上のプログラムは九九の表を作るものです。
(1)まず、外側のループに入ります。そうすると、最初はyokoが1(yoko=1)となります。
(2)そして、yoko=1の条件で内側のループに入り、tateを1〜9までくり返し、そのつどyoko*tateの値をディスプレイの横方向に表示していきます。
(3)その繰り返しが終わると、再び外側のループに戻り、printf("\n")---復帰改行を実行した後、今度はyoko=2で再び内側のループに入り、同じ作業を繰り返します。
(3)この作業は、yokoが9になるまで繰り返します。
それによって、実行結果は次のようになります。
この多重ループを二次元配列では利用します。(また、8章の「並び替え」でも、多重ループを利用します。)
<プログラムの流れ>
フローチャートは、次のようになります。