それでは、ここで論理演算子について、まとめてみたいと思います。
<「でない」の表現>
論理演算子には「でない」という否定表現の機能もあります。このとき、!を使います。これは「ノット」と呼ばれることもあります。たとえば、「aの値が100以上、でないなら」という条件は、
if( ! ( a>=100 ) )となります。また「bの値が10または100以上、でないなら」という条件は、
if( ! ( b==10 || b>=100 ) )となります。
<論理演算子>
論理演算子は、条件文の条件式が2つ以上あるときに使うものです。論理演算子をまとめると次のようになります。
演算子 説明 記述例 記述の意味 && 論理積
(かつ/and)if(x==2 && y==5)
xが2かつyが5なら
|| 論理和
(または/or)if(x==2 || y==5)
xが2またはyが5なら
! 否定
(でない/not)if(!(x==2 && y==5))
xが2かつyが5、でないなら
if( x==2 && y==5 )の場合
必ず、xの値が2で、yの値が5でなければならないif( x==2 || y==5 ) の場合
xの値が2であれば、yの値は何でも良い
yの値が5であれば、xの値は何でも良い
つまり、xが2か、yが5であれば良い
ただし、xが2でも、yが5でもないならばダメif( ! ( x==2 && y==5) )の場合
xの値が2で、yの値が5であるときにダメ
それ以外はOK